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Saai Dye Studioは、藍染めを主とする染色工房です。

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〒779-0115 徳島県板野郡板野町矢武字西川渕33

サアイ ダイ ストゥーディオ

    

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1月1日    新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

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10月29日 「小物入れ」をつくるワークショップ
         藍建てに時間がかかり中止

8月20日   和綴じ本を作るワークショップ開催

7月26日〜 3日間連続で行う藍染学習  「ザ・藍染」
       1日目の模様
       2日目の模様
       3日目の模様

7月11日  板野西幼稚園にて藍の生葉染めワークショップを行いました。

守るべき藍文化

徳島県民の誇るべきは「藍ゾメ」はなく「藍スクモ」だと考えています。
藍スクモとは、青色化学染料ができる以前に藍ゾメの品々を生み出す原料のことです。
多くの場合、青く染める方法や青い品物のことを「藍ゾメ」と呼び、その原料までは知る由もないのかもしれません。

そこで、少しばかりお話します。
藍の植物があれば、 「青色」 に染めることはできますが、 「藍色」 に染めることはできません。
藍色のような濃色に染めるには、「藍スクモ」という原料が絶対に必要になります。
「藍スクモ」とは、乾燥させた藍の葉に水を打ち醗酵させて作ります。
三か月間ほど行うので、一見すると何の変哲もないただの腐葉土です。

かつて、このような醗酵原料はドイツにあったそうです。
しかし、現在は世界中から消滅し、日本の徳島県だけが「藍スクモ」を途絶えることなく生産し続けてきました。
Saai dye studioのある板野町矢武も、「藍スクモ」作りが盛んに行われていました。

この「藍スクモ」が正念場に立っています。一時期程ではないにせよ、藍作(藍の植物を育てる農家)が少ないのです。
そこでわずか1反ほどの藍作ではありますが、青藍庭に天日乾燥させた葉藍を出荷しています。
この葉藍が、藍師さんである青藍庭で藍スクモとなり、その後、Saai dye studioがその藍スクモを購入して藍染をします。
昔ながらの「藍作」「藍師(藍スクモ作りする人)」「染師」の循環を行っています。
この分業は、徳島の藍文化を守る事であり、高品位なモノ作りには必要不可欠なことだとも考えています。
その証拠に、その昔、高品位であったが故の称号として、徳島産の藍スクモは「阿波藍」と呼ばれていました。

つまり、「阿波藍」 とは 「阿波藍染」 の意味を持つ言葉ではないのです。

守るべき「藍すくもが生み出す色」

天然のものだけを使うのであれば、「藍スクモ」がなければ濃紺色である 藍色 は生み出せません。
その方法は、藍スクモと灰汁(木灰にお湯を入れた上澄み液)をベースに、1週間程度醗酵させると、染色できる状態になります。
この染液づくりも地方性があるようで、発酵の助剤としてフスマ、糖蜜、お酒などを入れるようです。
また染液の管理用に消石灰や貝灰を使います。
Saai dye studioでは、焼酎と消石灰を使っています。

ただ、藍スクモは藍色を生み出せる貴重な天然染料というだけではありません。
藍色にするならば、何度も色を重ねるように染めていくのですが、その途中にはとても美しい色がたくさんあります。
その色を残したいと思います。

Saai dye studioにとって最もクリアーなそれらの色を生み出せるのは藍スクモは青藍庭であり、さらに染色方法を工夫することで、最も冴えた色を生み出すことができると信じています。
その色を伝えていきたいと思います。